パリからTGVで3時間のところに、Lorient(ロリアン)という町があります。
観光地でもない、それほど大きくもない町です。 この町に来た目的は・・・料理人の友人がフランス各地を食べ歩いた中で NO.1!!だと絶賛するレストランに行くためです。 駅からも町の中心からも離れているので、ホテルでタクシーを呼んでもらって (バスもありますが)こんなところに??というような場所に到着しました。 笑顔のマダムに迎えられ、中に入るととてもすてきな空間! そして、テーブルにセッティングされていたガラスの食器が色とりどりで美しく、 友人から話には聞いていましたが、大感激でした。 お料理はすべてガラスの食器で、オーダーメイドだそうです。 食前酒にシャンパンを飲みながらメニューを眺めていると、 アミューズブッシュ(つきだし)がやってきました。 魚介をメインに、ムース仕立てやひとくちサイズのものが少しずつ色々。 パンもプチサイズでかわいい! ブルターニュらしく、そば粉のパンもありました。 (左端の薄くスライスしたカンパーニュ風のパンです。) そして、バターが載ったお皿は波を思い浮かべるようなフォルム。 乳製品がおいしく、そして塩が有名なブルターニュらしく、 濃厚な有塩バターでした。 悩みに悩んで、ボリュームが多いのを覚悟に、いちばん豪華なコースをお願いしました。 メニューには載ってないものが前菜の前に出てきました。 小ぶりなmaquereau(鯖)を蒸したようなやわらかい身に 今が季節のえんどう豆のムースとアイスを添えて。 このえんどう豆のアイスが豆の香りがふわっと広がってとってもおいしかったです♪ ケアシガニの身とアーティチョークに、コンソメスープを注いでくれます。 時間が経つと、カニの味がコンソメとなじんで、いい出汁が出てました。 アーティチョークもブルターニュ地方の名産です。 belon(ブロン)という、ブルターニュのブロン湾原産の丸くて平たい牡蠣。 はじめて食べましたが、一般的な細長い牡蠣に比べてミルクっぽさがなく、 海草の香りがぷんとして、あっさりした味わいでした。 ちなみに下の海草は食べれません。 お料理とお料理の間には、こんな目を楽しませてくれるお皿が出てきます。 オマール海老に柑橘類とスパイスのソース。 小ぶりの海老でしたが、火の入れ具合が絶妙でぷりぷりでした。 MENHIRというのは、ブルトン語で岩という意味だそうです。 bar(バール)というスズキの一種をゆっくり香り付けしながら火を入れたもの。 bigorneaux(ビゴルノー)、日本語名ではタマビキという貝を添えて。 鴨肉の緑茶ソース。 中国の緑茶を使っているそうですが、決して主張せず、 さりげなく隠し味として使っているのがよかったです。 お料理の半分を過ぎたあたりから、すでにおなかはいっぱい・・・でしたが、 デザートもしっかり味わいました♪ デザート1皿目は、ミルクチョコとピスタチオの柔らかいクリーム。 ピスタチオのアイスを沿えて。 ねっとり滑らかなのに口にしつこく残らないさっぱりした後味で なんとも言えない、絶品クレームーでした!! [glacé de litchis] 2皿目はベルガモット風味のフランボワーズと赤スグリのアイス仕立てのパフェ。 チョコレート系の後にこんな酸味の強いデザートが出てきたのにびっくりしました。 鴨→チョコレートの流れなんでしょうか。 ボリュームたっぷりでした☆ 最後はお茶(コーヒー)を飲みながら、一口サイズのお菓子。 皿盛りデザートもそうでしが、目に鮮やかな色が印象的でした。 苦しいほどにおなかいっぱいで、ワインどころではありませんでしたが(笑) ブルターニュ産の珍しい魚介類を中心に、 とっても新鮮な食材を生かしたやさしい味付けでした。 (その証拠に、翌朝はまったくおなかが重くなかったです。) 私にとってもレストランランキングのNO.1かどうか決められませんが 5本の指に入ることは間違いないです! そして、このレストランのいちばんすばらしかったところは、サービス。 気取らず、とてもゆったりした雰囲気で、絶妙なタイミングでした。 サービス部門ではNO.1ですね☆ とてもとても幸せな時間でした。 ■Restaurant L'Amphitryon(ランフィトリオン) 127, rue Colonel Jean-Muller 56100 Lorient TEl: 02.97.83.34.04 http://www.amphitryon-abadie.com/ お問い合わせは・・・ école de pâtisserie Petite Ayako(プティット・アヤコ)までお願いします。 メール petite_ayako@excite.co.jp ホームページ http://petiteayako.web.fc2.com/
by petite_ayako
| 2009-06-10 00:57
| france フランス
|
検索
カテゴリ
全体 ホームページへ information お知らせ commandes ご注文・お申込み方法 noël クリスマス gateaux frais 生菓子 petits fours 焼き菓子 autres その他のお菓子 cadeaux 贈り物 mariage 結婚 histoires お話 france フランス patisseries パティスリー cours お菓子教室 voyage 食べ歩き vie 日常 未分類 以前の記事
2020年 05月 2020年 01月 2019年 09月 2019年 04月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 03月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 最新のトラックバック
ライフログ
お気に入りブログ
タグ
メモ帳
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||