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第三回ワイン講習会後記

ワイン講習会第三回目は、
以前までとはまた違った雰囲気と面白さの会になり、
もちろん、大成功に終わりました!

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今回のテーマは、南仏のワインとお菓子のマリアージュ
プロヴァンスとコートダジュールの伝統菓子をご紹介すると共に、
その地域のワインとの組み合わせを探ります。
前回の“参加型”を発展させ、意見をどんどん発表していただき、
感じ方には個人差があるということを実体験していただきました。

お菓子は南仏から取り寄せたものと、私が作った生菓子をあわせて
5種類お出ししました。

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** Calisson(カリソン) **

メロンコンフィのペーストとパートダマンド(マジパン)で作った船型の糖菓。
エクサン・プロヴァンス名産。

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** Galettes tropezienne(ガレット・トロペジエンヌ) **

ブリオッシュ生地にクレーム・ムースリーヌを挟んだガレット。
サン・トロペの名物。

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** Navettes(ナヴェット) **

オレンジの花水入りの乾パンのような舟型の硬いビスケット。
大きさは様々。マルセイユ発祥。

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** Croissants aux pignons(クロワッサン・オ・ピニョン) **

松の実をまぶした、三日月のかたちをしたクッキー。

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** Fruits confits(フリュイ・コンフィ) **

果物の砂糖漬け。

特に大人気だったのが、クロワッサン・オ・ピニョンでした。
ガレット・トロペジエンヌは慣れない発酵菓子にどきどきしながら作りましたが、
好評で、みなさんたくさん食べてくださいました♪

ワインは同じ生産者の、辛口白、甘口白、辛口赤、甘口赤の4種類。
サプライズで、西村氏のご協力により、
ロゼヴァン・ド・ナチュラル(天然甘味ワイン)も出していただきました。
有機農法で作られたワインばかりです。

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赤も白もそれぞれブドウの品種は同じなのに、
辛口と甘口ではまったく味わいが違います。
そして、甘辛以外の・・・ミネラル、酸味、渋味などの要素も含め、
お菓子と重なり合ったときに、また違う味わいが生まれます。


私がとてもおもしろいなと感じたのは、
飲むタイミングによって感じ方が変わるということ。
温度変化による違い、酸素に触れることによってまろやかさが増す、
ということはありますが、それとは少し違います。
最初は酸味が強かったものが、まろやかになり、
あとになって、なぜかまた酸味を多く感じる・・・

「飲む時間帯によって、飲みたいワインやお菓子との組み合わせが違う。」
「お菓子とワインを両方楽しむならこちら、お菓子をメインに飲むならこちら」
というご意見がありましたが、微妙な気持ちや状況の変化から
生まれた味わいの違いだったのかもしれません。

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マリアージュは“五感”
キマリのない自由なものだと知っていただけたのではないかと思います。
そして、ご自身の好みを知り、それを言葉で伝えることができるだけで、
レストランやショップでのワイン選びの際に、
ソムリエが好みぴったりのワインを出してきてくれること間違いなしです。

お菓子においては、日本ではあまり売っていない素朴なフランスのお菓子
たくさん触れていただき、おいしさを実感していただけたのではないでしょうか。

フランスの地方のワインとお菓子のマリアージュはまたぜひやりたいです!
次回は、2月頃に第四回ワイン講習会を計画中です。
みなさまのまたのご参加をお待ちしております。

お問い合わせは・・・
école de pâtisserie Petite Ayako(プティット・アヤコ)までお願いします。
メール      petite_ayako@excite.co.jp
ホームページ http://petiteayako.web.fc2.com/
by petite_ayako | 2009-09-02 23:59 | cours お菓子教室
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