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今田美奈子 華麗なる世界展「お菓子と食卓のファンタジー」

今日はそごう心斎橋本店での催し物にでかけてきました。
ヨーロッパの伝統菓子とテーブルマナーやテーブルセッティング、
“食卓芸術”の研究家である、今田美奈子さんの作品の展覧会です。
彼女はまだ日本に洋菓子が広まる前にヨーロッパに渡り、お菓子を学ばれた方で、
お菓子や食卓に関する知識を教養として身につけることを広めようと
精力的に活動をされてこられました。
日本とヨーロッパをつなぐ架け橋的存在でもあり、それはフランス政府にも認められ
フランス政府芸術文化勲章受賞(2003年)など数々の賞も受賞されています。

貴族のような雰囲気に包まれた会場には、豪華なテーブルセッティングや
フランス、ドイツなどのヨーロッパの伝統的なお菓子が展示されていました。
伝統的なお菓子には、それにまつわる貴族のお話も紹介されていて、
いちばん興味深かったのが、
いちごのショートケーキの由来となったお菓子があったことです!
日本ではケーキの代名詞ともいうべきショートケーキですが、フランスには存在しません。
名前も英語であるため、ショート(さくさくした)というのは、
そもそもショートニングを使ったアメリカのお菓子だと私は思っていたのですが・・・
フランスの某お姫さまが生クリームとスポンジケーキ、いちごで
作らせたお菓子が原型だそうです。
展示されていたのは、まわりをすっぽりとスポンジで囲んで中にまるごとのいちごと
生クリームがたっぷり詰められていて、表面も生クリームで覆われ、
生クリームを絞って飾られていました。
そのほか、よく知られている伝統菓子から、貴族にまつわる古いお菓子まで
数多くのお菓子が並んでいて、とても興味深いものでした。

そして、彼女の得意はなんといっても砂糖菓子の細工
生徒さんと作り上げたというパスティヤージュ(粉糖を水で練り、乾燥させた細工)
で作ったヴェルサイユ宮殿の模型は庭の木や柵1本1本、ドレスのしわひとつひとつ、
馬車に描かれた紋章までが細部に渡って精密で、それはそれは見事でした。
シュガーデコレーションもたくさんの作品が並んでいました。
シュガーデコレーションはイギリスの芸術菓子で、
ドライフルーツをたくさん入れたバターケーキを粉糖で作ったペーストで覆い、
その上を花やその他のモチーフの砂糖菓子で飾った
お祝いのとき(特に結婚式)に作られるケーキです。
先日ご誕生された悠仁さまにも、シュガーデコレーションのケーキを贈られたそうです。

どの作品も見ごたえがあり、一見の価値のあるものばかりです。
ぜひ足を延ばされてはどうでしょうか?

今田美奈子 華麗なる世界展 お菓子と食卓のファンタジー
(今田美奈子食卓芸術サロン30周年記念)
場所    そごう心斎橋本店14階=そごう劇場
期間    10月11日(水)~23日(月)
会場時間  10:00~20:30(最終日は17:00閉場)
入場料   一般600円 学生500円(中学生以下無料)




お問い合わせは・・・
Patisserie Petite Ayako(プティット・アヤコ)までお願いします。
petite_ayako@excite.co.jp
by petite_ayako | 2006-10-19 00:54 | information お知らせ
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